土曜ワイド劇場と日曜洋画劇場の消滅がもたらすもの
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40年、50年の歴史に幕
いつかこんな日が来るとは思っていました。
テレビ朝日が４月からの番組編成において
土曜、日曜の21時からは報道番組を放送。
これにより、
土曜ワイド劇場も日曜洋画劇場も
番組名ともに消滅することになりました。
理由はよく分かります。
視聴率の低迷や
近年、劇場公開された映画は早々と
DVDやBlu-rayのソフト化、またはネットにより配信されていること。
また2時間、お茶の間やテレビの前にて
観ることが少なくなってきていることも
挙げられるでしょう。
テレビ朝日の淵源
テレビ朝日は
もともとNET
日本教育テレビとして発足。
現在は東映やシンエイ動画と資本提携しております。
つまりは
相棒などの刑事ドラマや時代劇
戦隊、仮面ライダーシリーズなどの東映作品
または
ドラえもんなどのアニメなど
コンテンツを作る、放送することが
強みでもあります。
また日本のテレビにおいて、
2時間で洋画を放送したのもテレビ朝日の
日曜洋画劇場が初めてだったとも言われています。
しかしながら時代の趨勢には勝てなかったのかもしれません。
最近は日本テレビの強さが顕著です。
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渋谷の街にて
ぼくは出張などで、行き帰りに必ず渋谷を通らないと目的地に着かないので
必ず渋谷の風景を見ることになります。
例えば月曜日の21時。
渋谷には20代の学生や若い人たち
社会人が交差点、ハチ公前など
めちゃくちゃいます。
待ち合わせしている人は
LINEを打ったり、ゲームをしたり
自撮りしてたり、動画を観ていたり と
そうほとんどの人がスマホを片手に
一瞬の時間だとしても、渋谷の夜を過ごしている。
これを見て、ぼくは思いました。
ああ、そりゃテレビ観ないわ と。
チャンネル争いのない今
好きな時に
好きな場所で
自分の観たいものが観られる。
それを手にした時に
ゆっくりテレビを観ることは少なくなっている。
それでいて未だにテレビでは
視聴率と
ようやく最近、認知されてきた
ハードディスクでの録画率
ここでテレビ番組の評価をしているわけです。
変わりゆくテレビ
ネットがもたらしたものにより
テレビ番組のコンテンツに変化が起こりました。
名物番組、コンテンツが消滅しようとする
今、テレビ番組の視聴者である我々に
もたらされるものは
よい番組を観る、あの作品はどうなんだろうなど観た後も考えたり、語り合うことが
少なくなるのではということです。
また一方でツイッターや番組のホームページや
書き込みなどのコアなファン同士の付き合いなどで数値に表されにくい
評価がさらに増えていくと思います。
そんなに報道番組が観たいかと言われると
個人的には
映画やドラマを放送してほしいと思います。
特に民放のテレビは
教養だけではない、上質のエンターテイメントを放送することもできるとぼくは
思います。
いやそれがかつての日曜洋画劇場の趣旨だったのでは。
芸能界も引退が増える
そりゃ露出する場所が減れば仕事もなくなるかもしれない。
手に取るように動画、映像を観られる時代になり、ますますテレビの在り方が問われているのは確かです、が
テレビ朝日はかつて
ニュースシャトルという19時20分からの報道番組で
またTBSも数年前に
THE NEWS と2時間の帯でゴールデンに
報道番組を放送してコケたことを
思い出してほしいとふと考えました。
最後に
ちなみに
テレビ局は
本業の番組制作だけでなく
テレビ局近辺の
不動産事業、テナント賃料
キャラクターグッズなど幅広く
事業展開しております。
また、現在の六本木のテレビ朝日社屋は
元々、東映の不動産でした。
なので強いコンテンツを持っているので
ぼくはテレビ朝日については大丈夫だと思いたかったのですが。
しかし今後
ドラえもん、クレヨンしんちゃんが
朝の放送時間に
フジテレビもサザエさんやちびまる子ちゃんが
仮に朝の放送時間に移動したりしたら
それこそ
本当に日本のテレビ番組はオワコンかもしれません。