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月間ブックレビュー 5   2017年5月 今月は何読んだ?  不確実な時代を考える

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月間ブックレビュー 5   2017年5月 今月は何読んだ?  不確実な時代を考える

 

5月は世界情勢が一層の不確実性を増すのではないかと思える出来事が多かったように思います。

 

北朝鮮の相次ぐミサイルの発射。アメリカ、トランプ大統領のロシアゲート問題、またイギリスのテロなど・・・。

 

ただ、ぼくは決して今が最悪の時代であるとは思っていません。その中でどう生きていくのか、知の巨人、識者の言葉に耳を傾けるように今月読んでみた本は以下の通りです。

 f:id:hibiki27fujiwara:20170527222105j:image

※このブログでは、ぼくが1ヶ月読んだ本を記録として残しています。

トップの9面画像は実際に手に取って読んだものを撮影しています。

 

www.fujiwara-seven.com

 

 

1 国旗で知る国際情勢

ティム・マーシャル著 田口未和訳

国旗はその国の目指すべきシンボルが描かれており

本来は自由や平等、または国の団結を民に呼びかけている。

しかしながら時に、恐怖の象徴となることもある。

今、世界が不安定な中、地球という1個の星での団結はあるだろうかとの

思いにかられる。

 

2 トコトンやさしい 歯車の本

門田 和雄著

電子工作をやっていく上で、モーターの駆動は避けられません。

その中でもギア・・・歯車の機構、仕組みを知りたくて読んでみました。

まさか5円玉に日本の産業発展の模様があるとは知らなかった。

 

 

3 サピエンス全史 下

ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳

先月に引き続き下巻を読みましたが、読み終えた時、なんというのか

旅が終わるような喪失感・・・今風に言えばサピエンスロスになりそうだった。

民族の誕生から国家、やがて経済、科学が発展する中で

果たして人間は幸せになっていくのだろうか。この問いについて

実は答えは出ているのだが、誰も答えを出したくない。

 

4 原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史

有馬 哲夫著

東日本大震災と原発の問題以前、つまりは本書は10年前に書かれており、

日本にどのように原発が導入されたのかが記載されている。

読売新聞社主、正力松太郎氏の経歴も初めて知ったが、読売新聞、日本テレビが

原発導入に総力を挙げていた真実。

当時の米国、アイゼンハワーの指揮のもとで原発を資源ビジネスに転用した事例がわかる。

 

 

5 知の逆転

吉成 真由美インタビュー編

そうそうたる世界の知の巨人とも言える方々のインタビュー。

続編も最近出ており

ジャレド・ダイヤモンド氏、アマカイ社を設立したトム・レイトン氏のインタビューは

貴重。

 

6 「どうせ無理」と思っている君へ 本当の自信の増やしかた

植松 努著

小学生から社会人と幅広い対象で読める本。

友達関係や仕事、勉学に悩む人には読むと、少し元気が出るかもしれない。

著者は北海道にて中小企業でロケット作りに励んでいる。

そこには有名な大学に出たとか

関係ない、やりたい!と思ったことをやる好奇心が自分を支えてきたという。

 

 

7 恐怖の地政学―地図と地形でわかる戦争・紛争の構図

ティム・マーシャル 著

実は1で紹介した『国旗で知る国際情勢』と同じ作者である。

これはとても分かりやすく、現在の国際情勢を理解するには最適。

何れにしても中国の海軍、空軍の発展。

そして北朝鮮の挑発とも言える軍事行動、ロシアのガスパイプラインの

供給を望む他国。

生まれ持った性質と同様、その地形が生んだ資源、風土は存在し

各国とも無意味な行動はないことがよくわかる。

 

8 世紀末の風景

堺屋 太一著

約30年前に堺屋太一さんが書かれた小説。20世紀末の日本で

高齢化が進み、今後の日本や企業を取り巻く環境が変わる様子を

描いている。

学歴や出世に左右されることなく、一芸に秀でることで社会に、また会社に

貢献できる人生をこの時代は思い巡らせたのか、

少しずつそのような時代になっている。

なお堺屋氏は、あとがきで近未来の予測小説について次のように綴っている。

 

予測小説は、近未来において「あり得べき事件」を想定。その時点での社会経済状況のもとで生じるであろう社会的反応を含めた事件展開を小説化するものだ。

大事なことは、事件が空想的ではなく、反応が極端ではなく、記述が小説的に具体化されていなければならないことである。

従って、時点は予測可能な近未来に限られる。あまり遠い未来の話や突飛な事件、反応を持ち出してはSF小説になってしまう。

 そして予測を捉える条件の一つに人口構造を挙げている。

思わず唸った!

 

 

9 ニュースキャスター

大越 健介著

NHKのニュース番組『ニュースウォッチ9』の2代前のキャスター。大越健介さんの

著書。

東日本大震災前後のNHK、またご自身の報道の在り方を時に自身に問いながら

また我々読者に考えさせるような、でも決して

大越さんは高所から見て、語るわけでなく平易な言葉で

ニュースキャスター、報道するものの意義を記されている。

そのニュース、核心はどこだ。

あのキャッチフレーズ、好きでした。

 

まとめ

今回はかなり駆け足での読書でした。

読むべき本、読みたい本が山積みです。実は7月にブログで書きたい紹介したい本も

もう読んでいます。

次回からは6冊に絞っていきます。

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